建物解体を検討する際、外構のフェンスもあわせて撤去したいというご相談は非常に多くいただきます。別々に発注するよりも同時に施工したほうが費用を抑えられるといわれますが、実際にはどの程度削減できるのか、見積もりのどこを確認すべきか、迷われる方が少なくありません。本稿では、青梅市・日の出町・あきる野市・羽村市で解体工事および産業廃棄物収集運搬を手がける当社の視点から、同時撤去の費用相場・見積もり書の読み方・業者選定の判断軸・追加費用が生じやすいケースまでを整理してお伝えします。
解体とフェンス同時撤去の費用相場
建物解体にフェンス撤去を同時発注した場合、別々施工と比較して概ね10〜15%の費用削減が見込まれるのが一般的な相場感です。ただし削減幅は敷地条件や重機の搬入経路によって変動します。
フェンス形状別の撤去費用の内訳
フェンス撤去費用は「撤去工賃」「廃棄物処分費」「重機手配費」の3要素で構成されます。素材によって単価が大きく異なり、木造フェンスは比較的軽量で処分費も抑えやすい一方、ブロック塀は重量物で処分単価が上がり、アルミ製は分別処理の手間が加わります。
| フェンス種類 | 撤去費用の目安(m単価) | 主な費用要因 |
|---|---|---|
| 木造フェンス | 2,000〜4,000円/m | 解体容易・処分単価が低め |
| アルミ製フェンス | 3,000〜5,000円/m | 分別処理・金属回収工程 |
| ブロック塀 | 5,000〜10,000円/m | 重量物処分・基礎撤去 |
これらはあくまで一般的な目安であり、フェンスの高さや基礎の有無、隣地との距離によって上下します。特にブロック塀は高さ1.2m以上になると重機のアーム到達範囲や倒壊方向の確保が必要になり、単価が高くなる傾向があります。
同時撤去で削減できる理由と実現条件
同時撤去で費用が下がるのは、単純に「二度手間が省ける」からではありません。第一に、重機の搬入・搬出が1回で済むため、回送費と重機レンタル料が圧縮されます。第二に、建物解体で発生する木材・コンクリートガラとフェンスの廃棄物を同一トラックで運搬でき、運搬回数が減少します。第三に、工程を連続させることで職人の待機時間が減り、人件費が効率化されます。
ただしこの削減効果を得るには、敷地内に重機を無理なく配置できること、廃棄物の分別スペースが確保できること、そして解体業者が産業廃棄物収集運搬の許可を保有していることが条件となります。当社ではこうした条件をふまえた同時撤去のご相談を承っております。詳細はお問い合わせはこちらからご連絡ください。
見積もり書の読み方と確認すべき5つのチェック項目
フェンスを含む解体見積もりでは、建物解体費用とフェンス撤去費用が明細で分離表記されているかが最重要ポイントです。混在していると追加請求や交渉の透明性が失われます。
建物解体費用とフェンス撤去費用の分離表記の重要性
見積もり書で「解体工事一式」とだけ記載されている場合、後から「フェンスは範囲外だった」と追加請求される事例が業界では散見されます。分離表記されていれば、建物本体・外構フェンス・基礎・廃棄物処分の各費用が可視化され、値引き交渉も項目ごとに行いやすくなります。
確認すべきポイントを整理すると次の5つです。
- 建物本体の解体費用が坪単価または延床面積で明示されているか
- フェンス撤去費用が長さ(m)または面積(㎡)で明示されているか
- 廃棄物処分費が種類別(木くず・コンクリートガラ・金属くず)に分かれているか
- 重機回送費・仮設養生費・整地費が別項目で計上されているか
- 諸経費・現場管理費の割合が総額の何%かが分かるか
廃棄物処分・運搬費の落とし穴
フェンス解体後に発生する廃棄物は、木材・金属・ブロック・コンクリートと種類が多岐にわたります。これらの処分費が「一式」でまとめられている見積もりでは、実際の処分量が想定を超えた際に追加請求が発生するリスクがあります。
一般的に、産業廃棄物の処分単価は木くずで概ね8,000〜15,000円/t、コンクリートガラで5,000〜10,000円/t、混合廃棄物になると25,000〜40,000円/tと大きく差が出ます。分別して排出できるかどうかで総額が変わるため、見積もり段階で「分別処分」か「混合処分」かを必ず確認することをお勧めします。当社の業務内容・対応範囲は業務内容・施工事例はこちらからご確認いただけます。
費用を抑える3つのコツと交渉ポイント
同時施工の利点を最大限に活かすには、重機の効率化・廃棄物分別の最適化・工期短縮の3点が鍵となります。これらを意識することで、概ね10〜20%の削減余地が生まれる場合があります。
複数社見積もりで価格帯を把握する際の比較軸
相見積もりを取る際、単純な総額比較では判断を誤ります。フェンス撤去が本体見積もりに含まれているか、別途見積もりかを明記させたうえで、最終総額で比較することが重要です。同じ「解体工事150万円」でも、A社はフェンス込み、B社はフェンス別途というケースは実際によくあります。
比較軸を整理すると、以下の順で確認することをお勧めします。
- 建物本体の坪単価が地域相場(木造で概ね3〜5万円/坪)と乖離していないか
- フェンス撤去費用がm単価で表記されているか
- 廃棄物処分費が分別されて計上されているか
- 諸経費が総額の10〜15%程度に収まっているか
- 追加費用が発生する条件が契約書に明記されているか
工事時期の選定と工期短縮による削減
解体業界には繁閑期があり、一般的に年度末の1〜3月と梅雨明けの7〜8月は繁忙期となる傾向があります。逆に4〜6月や9〜10月は比較的スケジュール調整がしやすく、業者側も価格面で柔軟な対応が可能になる場合があります。
また、同時施工により工期が通常より1〜2週間短縮できれば、重機レンタル料と人件費が圧縮されます。建物解体・フェンス撤去・整地を連続工程で組めるかどうかを業者に確認し、工程表を提示してもらうことが交渉の第一歩です。当社の業務内容や対応事例は業務内容・施工事例はこちらをご参照ください。
信頼できる業者の見分け方と契約前の確認事項
解体工事は工事完了後にやり直しが効かない不可逆的な工事であるため、業者選定は費用以上に慎重を要します。実績・許可・説明の丁寧さが信頼の目安となります。
廃棄物処理業許可と重機搬入計画の確認
解体工事に伴う廃棄物を適切に処理するには、産業廃棄物収集運搬業の許可が必要です。この許可を保有していない業者に依頼すると、廃棄物が不法投棄される事例が過去に報告されており、排出事業者である施主にも責任が及ぶ可能性があります。
契約前に確認すべき許可・書類を整理すると、次の通りです。
| 確認書類 | 確認ポイント |
|---|---|
| 建設業許可(解体工事業) | 許可番号と有効期限 |
| 産業廃棄物収集運搬業許可 | 対象品目(木くず・がれき類等) |
| 建設リサイクル法の届出 | 80㎡以上の解体で必要 |
| 労災保険加入証明 | 事故時の補償体制 |
フェンスを含む解体では、廃棄物が木材・金属・コンクリートと多岐にわたるため、業者が対応品目に含めて許可を得ているかも確認ポイントです。
契約書で明記すべき「同時撤去」の範囲と追加費用の条件
契約書には、建物のどの部分まで解体するのか、フェンスのどこまで撤去するのかを図面で明示することが不可欠です。とくに基礎の撤去範囲、隣地との境界処理、既存の給排水管の切断位置は、後日のトラブルの温床となりやすい項目です。
あわせて、追加費用が発生する条件(例:地中埋設物が出た場合、想定外の廃棄物量が生じた場合、天候による工期延長の場合)と、その際の単価・上限を事前に定めておくことで、後日の紛争を防止できます。
よくある失敗と追加費用が発生する7つのケース
フェンス撤去を含む解体工事で追加費用が発生する典型例は、基礎撤去・地中埋設物・隣地確認不足の3系統に集約されます。事前調査で概ね回避できるものが大半です。
見落としやすい「基礎撤去」と「地中埋設物」の確認
フェンスの基礎がコンクリート造の場合、地上部の撤去だけでは工事が完結せず、地中の基礎ブロックまで掘削・撤去が必要になります。この基礎撤去費用が当初見積もりに含まれていないと、着工後に5〜15万円程度の追加請求が発生する事例が業界では見られます。
また、古い住宅地では、既に使われなくなった水道管・ガス管・浄化槽の一部が地中に残置されているケースもあります。事前に敷地図面と過去の工事履歴を確認し、地中埋設物の有無を業者と共有することで、想定外の追加費用を抑えやすくなります。
追加費用が発生しやすいケースを整理すると、次の7つが代表的です。
- フェンス基礎のコンクリート撤去が別途計上されるケース
- 地中埋設物(旧配管・浄化槽・古井戸等)が発見されるケース
- 隣地との境界付近で手作業解体が必要になるケース
- アスベスト含有建材が発見されるケース
- 重機搬入路が狭く、小型機での対応が必要になるケース
- 廃棄物量が想定を超え、追加運搬が発生するケース
- 近隣への追加養生・防音対策が必要になるケース
隣地への確認不足が招く後々のトラブル
フェンスが隣地との境界上にある場合、そのフェンスが誰の所有物かを事前に確認することが必須です。共有フェンスであれば、隣地所有者の同意なく撤去はできません。境界杭の位置確認、撤去時の一時的な立ち入り許可、撤去後の境界表示の再設置まで、契約前に段取りを整えておく必要があります。
後手に回ると、工事着手後に隣地からクレームが入り、工期が数週間遅延して人件費・重機レンタル料が増加するリスクがあります。当社では青梅市・日の出町・あきる野市・羽村市を中心に、隣地確認までを含めた事前調査を大切にしています。ご相談はお問い合わせはこちらから承ります。
よくある質問(FAQ)
Q. 建物解体とフェンス撤去の同時発注で本当に安くなりますか
一般的な相場として概ね10〜15%の削減が見込まれます。重機の回送費・廃棄物運搬の統合・工期短縮による人件費圧縮が主な要因です。ただし敷地条件で変動するため相見積もりが有効です。
Q. フェンスの基礎撤去は解体費用に含まれますか
見積もりで分離表記されるのが一般的です。コンクリート基礎の場合、掘削と処分で概ね5〜15万円が追加になる事例が多く、契約時に明細で確認することをお勧めします。
Q. 廃棄物処分費はどう確認すればよいですか
木くず・コンクリートガラ・金属くずが分別計上されているかを確認します。混合処分は単価が概ね2〜3倍になる傾向があるため、分別対応可能な業者への依頼が費用抑制につながります。
この記事を書いた理由
著者 – 有限会社エコマックス
当社によくご相談いただくのは、「見積もりに書かれたフェンス撤去費用が相場と比べて妥当か」「同時施工で本当に削減できているのか」といった、見積もり書の透明性に関するお悩みです。分離表記と事前調査があれば多くは解消できる論点です。
この記事が、青梅市・日の出町・あきる野市・羽村市で解体とフェンス撤去をご検討の皆様にとって、契約前の判断材料となれば幸いです。当社は誠実で堅実な対応を心がけ、事前説明の丁寧さを大切にしています。
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